≪公認会計士≫~市場価値を高めるキャリアプラン~
公認会計士に限った事ではありませんが、キャリア形成そのものが多様化しており、またAIの社会浸透に伴い、専門性を持っている方でさえ不安を感じる時代が到来しています。
「この仕事をしているから安心」「この方向性なら間違っていない」という断定的な事は言えない時代ですが、『専門性』×『専門性(知識)の幅』×『人間力・熱意』といった組み合わせで、時流に合わせて柔軟にキャリアを構築していける方が充実したビジネスパーソン人生を歩めるのではないかと感じています。
話しが大きくなりすぎてしまいましたが、キャリア支援をする中で市場価値を高める為に有益であると思われる道の例を挙げさせて頂きます。
『公認会計士』×『FAS(+コンサル)』
FASという言葉だけ見ると、監査法人から転職する人が多い領域ですが、FAS系のファームでどのような経験を積むかで将来の可能性が変わってきます。
若手会計士が内定を最も得やすいと言えるのは、財務DDをコアにしている所謂トランザクションサービス(TS)です。財務DDはM&Aを成功に導くために必要不可欠なタスクではありますが、将来的に事業会社で活躍をしたいという方やよりコンサルタントとして成長したいという方には、例えば以下の様なポジションをご案内しています(書類通過はタイミングにもよります)。
事業再生(ターンアラウンド/リストラクチャリング)
様々な業種・業態/フェーズに応じた企業の再生、再生型M&A、成長支援に携わることが可能です。経営トップをはじめクライアントと密なコミュニケーションを取り、戦略・計画立案や提言だけでなく、施策の落とし込みや現場オペレーション改革を含む実行支援まで行います。会計・財務領域と事業領域(戦略・オペレーション)の両方の知識が必要ですが、将来的にPEファンド、経営企画、ベンチャー企業経営など多様な道に繋がります。
CFOコンサルティング/バリューアップ支援
また、FAS機能を持ちつつ、戦略・会計・財務・IT・人事といった課題に対して包括的なソリューションを提供しているコンサルファームもあります。某上場コンサル企業では、複数のPEファンドと強固なリレーションがあり、投資先企業に対して部分的な経営課題の解決ではなく、常駐スタイルで企業の内側に入り込み、株主・経営・現場をつなぎ多面的な経営支援支援を行っています。
複合的な経営課題解決を通じてバリューアップを実現させる経験は、将来的にPEファンド、経営企画、CFO、プロ経営者などへの道を切り開いていく事を可能にします。
<主な支援内容>
- 経営企画機能の強化、経理・財務・予算管理体制の構築、組織・人事制度の構築など
- 財務モデリング、投資スキーム検討、DD(デュー・ディリジェンス)
- 投資実行後の100日プランの策定・実行支援
- 在庫管理の適正化、生産性の改善などのビジネスプロセスの最適化支援
- 中期経営計画の策定支援
- 戦略立案から取引実行、M&A実行後のPMI支援まで
IPO支援/スタートアップ支援
監査法人の経験がベースあれば、J-SOX対応、開示書類の作成など経験が活かせる領域から稼働しやすい領域です。クライアントの事業計画や資本政策の策定支援、内部管理体制構築、証券会社・取引所審査対応含め、IPOプロジェクトのマネジメント経験を積めば、市場価値を大きく高めることができます。
また、よりスタートアップの支援にフォーカスしているコンサルチーム等では、外部CFOとして経験を積むこともできます。コーポレート部門が未整備の企業の経理業務支援をはじめ、事業計画や資本政策、資金調達といったファイナンス業務に関与するため、将来的にはベンチャーCFOを目指すステップとして有効です。
『公認会計士』×『税務』
監査法人で一定期間経験を積んだ後に、監査の立場ではなく純粋にクライアントの経営支援をしていきたいという方、将来の独立を見据えて税務リテラシーを高めておきたいという方などにもよくお会いします。
会計に加えて税務のリテラシーが高いという人は非常に少ないのが実態です。特に高度な税務となれば尚更です。有名企業のCFOなどでも、国際税務や組織再編に関する知識まで備えている方は少ないと言えます。BIG4や独立系でハイレベルな税理士法人では公認会計士も積極採用しています。税務を体系的に学べる機会がありますので、市場価値を高める事が可能な環境があると思います。
一方、日本企業の99.7%が中堅・中小企業です。独立した場合はベンチャーや中小企業をクライアントとする可能性が高いとすると、多様な成長フェーズのクライアントに出会える会計事務所での経験は非常に有益です。さらにM&AにかかるDDをはじめ、IPO支援、業務改善、事業計画策定支援等、会計士という強みを生かしつつ良い意味で泥臭い経験を積み上げることも可能です。
以上です。
もちろん監査法人から事業会社の経理ポジションへ転職しステップアップを目指すという道もあると思います。ただし、当たり前ですが身を投じた会社の為だけに働くことになりますので、会社のステージや事業内容、経営者や経営陣の思想、コーポレート部門の役割などをできるだけ研究したうえで入社を決めて頂きたいと思います(その為にも、前述のようなコンサルファーム等で様々な事業会社に対する目利き力を高めてから転職をするというステップを比較的推奨しています)。
また、投資銀行やPEファンドへの転職を目指している公認会計士の方もいると思いますが、ポテンシャル採用枠は非常に狭き門になっています。強い思いが必要であることはもちろんですが、投資銀行やPEに行くことが自分の幸せやりがいに繋がるのか、そもそも自分の体力や性格を鑑みた時に向いているのか、一度しっかりご自身と向き合っていただきたいと思います。
~様々な転職のケーススタディーがございますので、是非お気軽にお問い合わせください~