上場企業経理へ転職するメリット・デメリット
経理としてキャリアアップを考える際、上場企業への転職を希望する方は少なくありません。
上場企業では、連結決算や開示、監査法人対応、内部統制など、非上場企業では経験しにくい業務に携われる可能性があります。
一方で、上場企業だから必ず希望するキャリアが実現できるとは限りません。業務が細分化され、担当範囲が限定されるケースもあります。
上場企業経理へ転職するメリット
専門性の高い経験を積みやすい
上場企業では、金融商品取引法に基づく開示や監査法人による監査への対応が必要です。
そのため、連結決算、決算短信、有価証券報告書、内部統制など、専門性の高い業務を経験できます。
これらの経験は、将来別の上場企業へ転職する際にも評価されやすい傾向があります。
経理体制が整っていることが多い
一定規模以上の上場企業では、業務フローや承認手続き、会計システム、マニュアルなどが整備されているケースが多くあります。
組織的な経理業務を学べることは、その後に管理職や経理責任者を目指すうえでも有益です。
大規模な事業に関われる
複数事業や海外子会社を持つ企業では、複雑な取引や大規模な連結決算に関われる可能性があります。
企業グループ全体を管理する視点を身につけられる点も魅力です。
上場企業経理へ転職するデメリット
業務が細分化される場合がある
規模の大きな企業では、売掛金、固定資産、税務、連結、開示など、業務ごとに担当が分かれています。
特定領域の専門性を高めやすい一方で、決算全体を経験しにくくなる可能性があります。
将来的に経理責任者や管理部長を目指す場合は、どの程度の範囲を担当できるのかを確認する必要があります。
意思決定に時間がかかることがある
上場企業では、内部統制や承認手続きが重視されます。そのため、新しいシステムや業務改善を提案しても、実行までに時間がかかる場合があります。
スピード感を持って業務を変えたい方にとっては、物足りなさを感じる可能性があります。
入社後すぐに希望業務を担当できるとは限らない
上場企業への転職で連結決算や開示を希望していても、最初は日常経理や単体決算を担当するケースがあります。
求人票の記載だけでなく、入社後の担当業務や将来の異動可能性まで確認することが重要です。
上場企業が向いている人
上場企業経理は、会計基準や制度に沿って正確に仕事を進めたい方、専門性を高めたい方に向いています。
また、多くの関係者と協力しながら、一定のルールに基づいて業務を進めることが得意な方とも相性があります。
一方、経理だけでなく、人事や法務、経営企画などを幅広く経験したい場合は、中堅企業や成長企業のほうが希望に合うケースもあります。
転職時に確認すべきポイント
上場企業経理の求人を見る際は、企業名や年収だけでなく、次の点を確認しましょう。
- 担当予定の業務範囲
- 経理部門の人数と役割分担
- 連結子会社の数
- 海外取引の有無
- 開示や税務を内製しているか
- ジョブローテーションの有無
- 入社後に期待される役割
- 将来の管理職登用の可能性
同じ上場企業でも、積める経験は大きく異なります。
まとめ
上場企業経理への転職には、連結決算や開示などの専門性を高められるメリットがあります。
一方で、業務が細分化され、担当範囲が限定される可能性もあります。
重要なのは、上場企業に入ること自体を目的にせず、転職後にどのような経験を積みたいかを明確にすることです。
Mt.Riverでは、上場企業経理をはじめ、経理財務領域の求人について、組織体制や担当業務を踏まえた情報提供を行っています。ご自身の経験や今後の方向性を整理したい方は、まずはお気軽にご相談ください。