総務から専門性を高めるためのキャリア設計
総務は、オフィス管理、株主総会、規程、契約、社内行事、安全衛生など、企業運営を幅広く支える仕事です。
担当範囲が広い反面、「専門性が身につきにくい」「転職で何を強みとして伝えればよいか分からない」と悩む方もいます。
しかし、総務経験を軸に、法務、労務、株式実務、ファシリティ、内部統制などへ専門性を広げることは可能です。
総務の仕事が幅広い理由
総務は、他部署が担当しない業務を引き受けることが多く、会社によって仕事内容が異なります。
代表的な業務は次のとおりです。
- オフィスや備品の管理
- 契約書や文書の管理
- 株主総会・取締役会の運営
- 社内規程の管理
- 安全衛生
- 防災・危機管理
- 社内行事
- 福利厚生
- 固定資産管理
- 許認可
日常的な庶務業務だけでなく、会社の重要な意思決定やリスク管理に関わる業務も含まれます。
専門性を高めやすい領域
株式・商事法務
株主総会、取締役会、登記、株式事務などの経験を深める道です。
特に上場企業では、会社法、コーポレートガバナンス、適時開示などの知識が求められます。
法務
契約書管理や規程整備から、契約審査、コンプライアンス、法律相談へ経験を広げるキャリアです。
法務部門がない企業では、総務が法務業務を担当していることもあります。
労務・安全衛生
安全衛生委員会、健康診断、ストレスチェック、休職対応などの経験を活かし、労務領域へ進む道です。
衛生管理者や社会保険労務士などの資格も関連します。
ファシリティマネジメント
オフィス移転、賃貸借契約、設備管理、レイアウト変更などの専門性を高めるキャリアです。
大規模オフィスや複数拠点を持つ企業では、プロジェクト管理能力も求められます。
内部統制・リスク管理
規程管理、権限管理、危機管理、情報セキュリティなどの経験を活かし、内部統制やリスク管理へ進む道です。
上場準備企業でも需要があります。
専門性をつくる方法
総務として幅広い業務を担当している場合、まずは自分が主担当として関わった業務を整理しましょう。
業務の中から、今後深めたい領域を一つ選び、関連するプロジェクトや改善業務へ積極的に関わることが重要です。
例えば、契約書管理を担当している方であれば、契約審査や法務相談にも関わることで、法務へのキャリアがつながります。
オフィス管理を担当している方であれば、移転プロジェクトやコスト削減を経験することで、ファシリティの専門性を高められます。
資格だけに頼らない
総務に関連する資格には、衛生管理者、行政書士、社会保険労務士、ビジネス実務法務検定などがあります。
資格は知識を身につけるうえで有効ですが、転職では実務経験との組み合わせが重要です。
資格を取得する場合は、現在の仕事で関連業務を担当できないか考えてみましょう。
転職で経験を広げる方法
現在の会社で業務を広げにくい場合は、転職によって専門性をつくる方法もあります。
例えば、上場企業の株式総務、成長企業の管理部門、複数拠点を持つ企業のファシリティ担当などです。
ただし、総務という職種名だけで判断せず、求人の具体的な担当業務を確認する必要があります。
まとめ
総務は幅広い業務を担当するからこそ、法務、労務、株式実務、ファシリティ、内部統制など、複数のキャリアへつながる職種です。
まずは現在の業務を整理し、どの領域を専門性として深めたいかを考えましょう。
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